《海と馬の神》ネプトゥヌス、ポセイドンの基礎知識  /神話伝承キャラ

 

ローマ神話におけるネプトゥヌス


 
何の神か海と馬
水、泉、河川、湖沼
対応する=
ギリシャ神
ポセイドン

1.
 元来は泉・河川・湖沼を司る水の神とされていた。ギリシャ神話のポセイドンと同一視され、馬の神、海の神となった。紀元前25年のローマでは、競馬場の近くにネプトゥヌスの神殿が建てられた。
 英語読みでネプチューンといい、海王星やネプツニウム原子の語源となる。
ネプチューン
ネプチューン/パズル&ドラゴンズ
© GungHo Online Entertainment Inc. All Right Reserved.
© AppBank Inc.

※画像をクリックで拡大
 
父:サトゥルヌス
母:オプス
兄弟 プルート、 ネプトゥヌス、
ユピテル
姉妹 [ウェスタ]、 [ケレス]、 ユノ
サラキア
息子 トリトン

2.
 サトゥルヌスとオプスの息子。妻は海水の女神サラキア、息子はトリトンである。サラキアに対応するギリシャ神はアムピトリテ。トリトンは対応するローマ神が不明の為、そのままギリシャ神話の名で呼ばれる。
 

ギリシャ神話におけるポセイドン


 
何の神か海洋と大陸
地震や気象現象
地下水と泉
対応する=
ローマ神
ネプトゥヌス
聖獣イルカ、馬、牡牛
聖樹
象徴三叉戟/さんさげき

1.
 海と地震を司り、海洋と大陸の全てを支配する。気象を操り、地形さえも意のままにするその力は強大で、ゼウスに次ぐほどの地位であるとされる。自然災害はポセイドンの怒りによって引き起こされると考えられていた。また、地下水の支配者、泉の守護神でもある。別名をエノシガイオスという。
 加えて、馬との関わりも深く、競馬の守護神でもある。真鍮(しんちゅう)の蹄(ひづめ)と黄金のたてがみを持った馬、またはヒッポカムポスのひく戦車に乗るとされる。

 象徴は三叉戟(さんさげき)。

・三叉戟
 三叉の矛。英語でトライデント、ギリシャ語でトリアイナと呼ばれる。ティタノマキアの際にキュクロプスからポセイドンに贈られた武器。これを使うことで水源や馬を作り出すことができる。また、嵐や津波を引き起こしたり、大陸を沈ませたり、万物を粉砕したりすることもできる。このような由来から、天文学や占星術では、海王星を示すマークとして使用されている。
ポセイドン
ポセイドン/モンスターストライク
©XFLAG
© AppBank All Rights Reserved.

※画像をクリックで拡大
 
父:クロノス
母:レア
兄弟 [ハデス]、 ポセイドン、 ゼウス
姉妹 [ヘスティア]、 [デメテル]、 ヘラ
アムピトリテ
息子 トリトン
ロデ、ベンテシキュメ
愛人 メドゥーサ
息子 ペガソス◇、クリュサオル
◇…性別不明(暫定的に男性として表示)

2.
 クロノスとレアの息子で、ゼウスの兄である。妻のアムピトリテとの間に息子のトリトン、娘のロデ、ベンテシキュメがいる。愛人も数多く存在し、メドゥーサとの間には息子のペガソス、クリュサオルがいる。
 元々は大地の神であったポセイドンだが、アムピトリテを正妻に迎えたことで、海も司るようになったとされる。
 メドゥーサは元々美しい女性だったが、アテナによって長髪を蛇に変えられてしまい、後にペルセウスによって首をはねられることになる。ペガソスとクリュサオルはその血から産まれたとされる。