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ローマ神話におけるプロセルピナ
何の神か | 農耕 |
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対応する= ギリシャ神 | ペルセポネ |
1.
春をもたらす農耕の女神。豊穣を司るローマ神には男神レベルと女神リベラがおり、プロセルピナは女神リベラと同一視を受けている。(男神リベルと同一視を受けているのはバックスである。)
また、ギリシャ神話のペルセポネに対応することから、冥界の女王とされている。
ギリシャ神話におけるペルセポネ
何の神か | 大地 |
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対応する= ローマ神 | プロセルピナ |
象徴 | 水仙/スイセン 柘榴/ザクロ 蝙蝠/コウモリ 蛇/ヘビ 松明/タイマツ |
1.
生と死との間を行き来する大地の女神。また、冥界の女王としてハデスの傍らに座し、夫婦で死者を裁くとされる。別名をコレ(乙女、若い娘の意)といい、地上にいる間はコレ、冥界に入るとペルセポネ(光を破壊する女、目も眩むような光、破壊する者の意)と呼び分ける場合もある。
豊穣神デメテルとその娘ペルセポネの2柱の女神を信仰するエレウシスの秘儀では、冥界と地上を往来するペルセポネは死後の復活や死後の世界における幸福、救済を保証するものだと考えられていたとされる。
春を呼ぶ女神ペルセポネは、豊穣神デメテルがもたらす恩恵の一部が強調されたものという考え方もある。デメテルとペルセポネは上下関係があり、それが親子関係として表現されているため、同一視はされない。
冥界の女王でもあるペルセポネは、トラキアからギリシャ神話に入ってきた闇の女神ヘカテと混同されることもある。ヘカテはアルテミスやセレネとも混同されており、ペルセポネと完全に対応しているとはいえない。
象徴は水仙(スイセン)、柘榴(ザクロ)、蝙蝠(コウモリ)、蛇(ヘビ)、松明(タイマツ)。
・水仙
ハデスがペルセポネをおびき寄せ、冥府に連れていくために使った花。
・柘榴
ペルセポネが冥府で口にした果実。
親 |
父:ゼウス
母:[デメテル] |
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夫 | [ハデス] |
2.
ゼウスとデメテルの娘。ハデスの妻。
ハデスの誘拐により冥府に降りたペルセポネだが、英雄ヘラクレスや吟遊詩人オルフェウスなど、地上の人間達が神々が冥府に来訪した際には、ハデスの傍らの玉座にあり、冥界の女王として対応していた。洋酒の神ディオニュソスには、銀梅花の木と引き替えに母親のセメレを冥府から帰したとされる。
ギリシャ神話が確立される前は、ゼウスではなくポセイドンとデメテルの間に生まれた子で、デスポイナと呼ばれていた。